楽器店主催の特別レッスンを
受けることにしました。
80代のスウェーデン出身のスイスとハンガリー
在住のピアニストの先生です。
外国人の先生なので
通訳の方を通してのレッスンです。
カプースティンのトッカティーナを
1度舞台で演奏はしましたが
まだ、曲の解釈が定まらず
もんもんとしていたところに
目にした『特別レッスン』のチラシ。
演奏の解釈はひとつではないですが
いろんな経験をしてきたベテラン先生と
もし同じだったら安心だし
違うことがあれば発見だし、
チャレンジしたい!と思い立ちました。
レッスンを受ける前に
「どう弾きたいの?」
と聞かれて答えられるように
初心に帰って
曲についての知識と
考えをまとめておきたいと思います。
作曲家 ニコライ・カプースティンについて
1973年ウクライナ生まれのロシアの作曲家。ピアニスト。
1961年にモスクワ音楽院を卒業あと
1972年まで、ソビエト連邦のジャズ音楽室内管弦楽団
1977年まで、テレビラジオ軽音楽管弦楽団(ソビエト連邦)
1984年まで、ロシア国立映画交響楽団(ソビエト連邦)の一員として参加。
1984年から 楽団を退き、作曲活動に専念
2020年 長期にわたる闘病ののちモスクワで亡くなられる。
時代の背景
幼少期は東西冷戦真っ最中。
アメリカの音楽が禁止されていた中
隠れて聞いたラジオからのジャズ音楽に影響をうける。
そんな中強い憧れをもちその後の作品へとつながる。
つらい時代だったからこそか、
カプースティンは自信の作品に対して
『一番重要なのはオプティミズムを基本としていること』と
話している。
オプティミズムとは
物事を最善と考える”楽天主義”の事だそうです。
トッカティーナとは
1984年に作られた
『8つの演奏会用練習曲作品40』の第3曲です。
ジャズロックなスタイルで
同音連打のかたちが
8ビートのリズムを明確にしています。
そのリズムは打楽器を想像させます。
”ブルースケール”というジャズ特有の音階で
作られているメロディーと連打が特徴の第1主題。
そして第2主題は
情熱的なメロディーが印象的です。
題名の『トッカティーナ』は『小さなトッカータ』という意味。
『トッカータ』とは即興的で技巧的な特徴の曲で
『触れる』を語源にもち、鍵盤の調子を試し弾きすることから
名付けられたもの。
近代からの作品は
現代のピアノの楽器の特性をいかした
高速な同音連打が終始一貫して繰り広げられるのが特徴。
独断でのブロック分け
前奏 【1】~【7】
連打とメロディー 【8】~【23】
メロディック 【23】~【35】
リズミックでジャズ色が濃い 【36】~【51】
クライマックス 【52】~【62】
後奏 【63】~【69】
それぞれの細かい解釈は特別レッスンにむけてその2の記事に書きたいと思います。
コメント